MPEG多重化方式

MPEG2は、可変速度符号化(VBR)データを含む、さまざまなメディアの データを多重化する機能を持つ。 多重化とは、複数のデータを1つの通信回線または伝送チャネルで 同時に運ぶことで、多重化の方法としては

• 周波数分割多重
• 時分割多重
• 符号分割多重
• 波長分割多重

などがある。 MPEG多重化方式はマルチプログラム多重化方式の一つ。 ATMを用いて複数のプログラムを伝送する方式で、複数のプログラムを MPEG2システムで1本のTS(トランスポートストリーム)に多重化し、 そのTSをATMセル化する方式。 また、マルチプログラム多重化方式のもうひとつの方式として、 複数のプログラムを個別にTS化し、そのTSをひとつの VC（バーチャルチャネル）としてATMセル化し、 ATM領域でバーチャルパス(VP)に多重化する「VC多重化方式」がある。

●　MPEG2-ELEM

MPEG2 Elementary Stream（エレメンタリーストリーム）のこと。 MPEG2の映像・音声の符号化規格およびJPEGなどの規格を用いて 符号化された信号の一種。MPEG2規格では、信号多重の方法として、 データ蓄積用のPSと放送・通信などの用途に適したTSを規定している。 ES(エレメンタリーストリーム)に符号化された信号は、 MPEG2システム規格に基づきPES（パケタイズドエレメンタリーストリーム） に変換された後、多重化されるTS信号となり放送・通信などに使用される。