Subject   : キシリトール

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 キシリトール
キシリトールは、白樺や樫などの樹木から抽出されたキシランという成分を原料につくられる天然素材の甘味料です。砂糖より25%もカロリーは低いのですが、糖度は砂糖と同じ。溶ける際に吸熱反応を起こすので、口内で清涼感があります。
キシリトールは砂糖と異なり、食べた時に虫歯の原因となる酸が発生しないのが特徴。しかも、唾液の分泌を促進させて、歯を丈夫にする再石灰化を活発にします。
キシリトールには虫歯菌の糖代謝を阻害する働きがあります。その結果、虫歯菌が口の中に早い時期に定着するのを防いだり、虫歯菌の数を減らして、歯のカルシウムやリンを溶かす酸の産生を予防します。
キシリトールが虫歯を予防するもう1つのメカニズムは、酸を産生する虫歯菌(感受性菌)を減少させるとともに、酸の産生能力が低く虫歯にする力の弱い虫歯菌(非感受性菌)を増やすことにあると考えられています。通常、口の中の2つの虫歯菌の比率は9対1ですが、キシリトールを3カ月摂取し続けると、1対9の割合に逆転することが疫学的な研究で明らかになっています。
フィンランドやスウェーデン、ノルウェーなどでは以前から利用されてきました。日本でも1997年に食品としての使用を許可されました。
近年、日本でも歯を丈夫にするとうたったキシリトール配合のガムがポピュラーになってきました。歯の健康を守るためには、食後と寝る前に噛む習慣をつけるとよいといわれています。
◆ キシリトールが含まれる食品例
いちご 、ラズベリー 、レタス 、ほうれん草

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