Subject   : ヘスペリジン

カテゴリー  : 話題のことば > 


 ヘスペリジン
ヘスペリジンは、柑橘類の果皮に由来するポリフェノールで、ビタミンPの一種です。毛細血管を強くしたり、血中コレステロール値を正常にしたり、血の流れを良くしたりするほか、抗アレルギーなどの作用があるといわれています。
ヘスペリジンは、みかんの皮、袋、すじ部分にたくさん含まれています。袋に含まれるヘスペリジンは実の50倍、スジには実の300倍も含まれています。みかんを食べる時はなるべく袋ごと食べるのが望ましいといえます。また、中華料理で調味料や漢方薬に使われる“陳皮”はみかんの皮を干したもので、ヘスペリジンが主成分となっています。

久保教授は、昔からミカンを風呂の中に入れると、肌が滑らかになり、かゆみが消えたなどという言い伝えから、何が作用しているか調べ始め、その結果、ミカンの中にヘスペリジンという物質が含まれていることがわかり、更にこの物質は未熟期には多量に含まれているが、完熟期には少ないことがわかった。
人間のかゆみはマスト細胞が破れて、中からヒスタミンが放出されることから始まるが、ヘスペリジンにはマスト細胞の膜を安定化するなどの作用があり、このために細胞が破れずにヒスタミンが抑制するというもの。実験でもアトピー性皮膚炎、ぜんそく、じんましんなどのT型のアレルギーに効果が非常に高いことがわかってきています。
最も抗アレルギー作用のある「摘果したミカン」は、輪切りにして天日で乾燥し、煎じてお茶代わりにしたり、入浴剤として使っても良いそうです。 ヘスペリジンはこのほかにも、毛細血管の強化、血圧上昇抑制、血中中性脂肪の分解などの健康効果があります。 ヘスペリジンはいわば血管のメンテナンス係。血管そのものを丈夫にする働きがあるのだそうです。

◆ ヘスペリジンが含まれる食品例
みかん 陳皮


[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]