Subject : チラミン
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チラミン(Tyramine;4-hydroxy phenylethylamine)
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チラミンは、動物及び植物に広く分布し、生体内の酵素により産生されるモノアミンである。モノアミンオキシダーゼ(Monoamine Oxidase,MAO)により代謝されて不活化する。また、食物中のタンパク質が微生物により分解を受けることにより生じる腐敗アミンとしても産生される。チラミンは、特にチーズや赤ワイン、チョコレートなどの食品に多く含有される。
チラミンは、交感神経細胞内へ取り込まれるとノルアドレナリンの放出を促進し、間接的に血圧や心拍数の上昇などの作用を引き起こす。しかし、短期間に連続してチラミン投与を受けるとタキフィラキシーと呼ばれる作用の減弱化が生じる。これはチラミンの連続投与に対してノルアドレナリンの生合成が追いつかなくなるために生じる現象である。
さらに、チラミンに対して直接結合可能なGタンパク質共役受容体であるTA1受容体も同定されている。TA1受容体は脳や末梢組織に広く分布しており、主に神経伝達物質の機能調節に働いている。
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