Subject   : ナノガラス(Nanoglasses)

カテゴリー  : 産業・技術 > 材料技術


 ナノガラス(Nanoglasses)
 「ナノガラス」は、ガラス材料をナノメータスケールで構造を制御した強くて軽量なガラスである。ガラスの原子・分子レベルの構造を制御することにより、従来のマクロな構造制御では発現できなかった、ガラス材料の光学的、電磁気的、機械的及び化学的に優れた特性や機能を、有効に引き出すことができる。

 「ナノガラス技術」とは、ナノレベルのガラスの構造を高精度に制御する技術をいう。

   ガラスは結晶材料に比べ、組成の選択範囲が連続的で広く、構造の自由度が大きいが、ガラスが本来有している潜在的な特性や機能を有効に引き出すためには、ナノレベルでの構造制御が必要となる。ナノガラス研究開発の主要ターゲットのひとつは、超高速光通信を実現するための光デバイス材料の開発である。具体的には、人工的光結晶中に光の屈曲、分岐、合流部を含む三次元光回路を形成する技術、超高密度記録を可能とする光メモリ用のガラス材料技術、などである。

 「超微粒子構造ガラス」は、ガラス材料に直径が1〜数十nmレベルの異質相や超微粒子を分散させ、低い温度依存性や発光機能、などの新機能を付与したガラスである。

環境、医療、エレクトロニクス、情報、新エネルギー産業などへの応用。 ハードディスク基板ガラス、光通信ファイバー、ディスプレー用ガラス、マイクロレンズ、ガラス磁気ディスク、高純度石英ガラス、ゼロ膨張結晶化ガラス、プレス成型非球面レンズ、調光ガラス、結晶化ガラス建材、太陽電池用ガラス、他。
 ⇒ ナノテクノロジー(Nanotechnology)

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