Subject   : ナノ結晶合金(Nanocrystalline Alloys )

カテゴリー  : 産業・技術 > 材料技術


 ナノ結晶合金(Nanocrystalline Alloys )
「ナノ結晶合金」とは、ナノ結晶粒(粒径約10nm)組織を有する磁性材料で、優れた軟磁気特性を示す金属磁性材料である。超微細なナノ結晶組織を有する合金は通常の合金に比べて高強度・高延性等の優れた性質を示すことが期待される。

 従来の結晶質軟磁性材料は、磁気特性を改善するために結晶粒を大きくする手法が取られているが、ナノ結晶材料は逆にナノオーダーまで結晶粒を微細化することにより良好な軟磁気特性、特に高透磁率の材料が得られる。

  鉄・遷移金属系ナノ結晶軟磁性合金は、高い飽和磁束密度、優れた軟磁気特性、磁心損失が小さい、などの特性をもち、スイッチング電源、ノイズフィルタなどの磁心の小型化、高性能化を可能にする。アルミニウム結晶中に準結晶粒子を分散させると、高温強度、延性、靱性及び耐摩耗性に優れたアルミニウム合金が製造できる。

◆ 応用分野
鉄・遷移金属系ナノ結晶軟磁性合金は、磁気応用デバイス用材料として、磁心材料と、電磁シールド、磁気センサ、電流センサなどへの応用。 準結晶分散型アルミニウム合金: 各種機械の軽量耐熱高強度部品や高速摺動部品へ応用。
 ⇒ ナノテクノロジー(Nanotechnology)

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