Subject   : ナノクラスター(Nanocrystalline Alloys )

カテゴリー  : 産業・技術 > 材料技術


 ナノクラスター(Nanocrystalline Alloys )
「ナノクラスター」とは、数個から数百個の原子・分子が集まってできる集合体で、その大きさは数ナノメータサイズである。これらは、分子より大きく、ナノ結晶(直径約10ナノメータ)よりは小さい。
原子・分子集合体、原子・分子会合体などと呼ばれることもあります。

 ナノクラスターは、原子・分子・バルク固体とは異なるユニークな機能を発揮する物質である。構成原子のサイズや数を制御することによって、様々な機能を発揮することから、相転移、結晶成長、化学反応、触媒作用などに対する新しい知見や発見が期待される。

 ナノクラスターの作製方法は、固体を細かく分割してクラスターにする方法と、原子・分子からクラスターを生成する方法がある。

ナノ〜サブナノメータ領域の大きさを持つ金属クラスターは、会合数(大きさ)や幾何構造に対してその機能や性質が極端に敏感な変化を示すことから、次世代科学技術の基盤材料として期待を集めている。分子研の佃グループは、金属クラスターの精密合成を行い、触媒機能のメカニズム究明から応用研究まで、幅広く研究している。

◆ 応用分野
単電子デバイス、磁性材料、触媒、発光素子などへ応用されている。 超高密度記憶媒体や超小型電子素子などへの応用も期待される。例えば、金ナノクラスターを用いた単電子トランジスタなど。

○ 金属ナノクラスター(Metal Nanoclusters)
金属原子が、数個〜数百個程度会合したもので、金属バルク固体や個々の原子とは全く異なる性質を発揮する物質である。
 ⇒ ナノテクノロジー(Nanotechnology)

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