Subject   : ナノ触媒(Nanocatalysts)

カテゴリー  : 産業・技術 > 材料技術


 ナノ触媒(Nanocatalysts)
 「触媒」とは、自分自身は化学的に変化することなく、望む化合物を選択的に合成する働きをする物質である。触媒には、環境保全用触媒として脱硝触媒、ダイオキシン類分解触媒、脱臭触媒、一酸化炭素酸化触媒、生活環境保全用触媒など、様々な種類がある。酸化チタンに代表される光触媒は、光のエネルギーを有効に使って働く触媒で、光エネルギーを化学エネルギーに変換したり、生物処理され難い種々の化学物質を分解あるいは殺菌することができる。

 物質の性質や機能は、その構成分子の純度により影響を大きく受けているため、純度の高い化合物を合成することは高性能物質の創製の基本となっている。

 「ナノ触媒」は、ナノテクノロジーを用いて高機能化・高性能化した触媒を意味する。 ナノ触媒の開発研究は、生物分子触媒 、抗体触媒、ナノ触媒粒子、超分子ナノ触媒、キラル多孔質固体触媒、集積ナノ触媒チップ、希土類金属錯体触媒、分子触媒、半導体光触媒など、活発に行われている。

◆ 応用分野
自動車排ガス浄化用触媒など、環境保全への応用。
  電極触媒反応を利用して、燃料電池や環境浄化へ応用。
ナノワイヤ・粒子の触媒活性を生かしてナノデバイス作製へ応用。

○ 光触媒(Photocatalysts)
光のエネルギーを有効に使って酸化還元反応を引き起こす物質で、生物処理され難い種々の化学物質を分解あるいは殺菌したり、光エネルギーを電気エネルギーに変換したりすることができる。光触媒反応の速度は光の波長によって変わる。酸化チタンが代表的である。
 ⇒ ナノテクノロジー(Nanotechnology)

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