Subject   : クロミック材料

カテゴリー  : 産業・技術 > 材料技術


 クロミック材料
クロミック材料は熱、電気、圧力あるいは光等の物理的な刺激に対応して物質の色変化が可逆的に起こるクロミズム現象を生活に役立つ機能性材料として応用したものである。

サーモクロミズムを応用した熱の変化を示す示温材料が数多く実用化している。また、エレクトロクロミズムを応用したイオンと電子の移動による着色消色を示すエレクトロクロミック(EC)材料は、株価表示板、道路表示などの大型表示材料あるいは車の防眩ガラスや、カーテンのいらない窓ガラスとしてのスマートウインドなどの調光材料として用いられている。また、液晶材料にない特性を持つ表示・調光材料として、大きな市場性が将来とも期待されるものとして開発が進められている。

光・熱・電気に反応して色が付き、また(光などが遮られると)退色して元に戻る物質。サングラスに使われるフォトクロミックガラスや、デジタル時計・電卓の表示板に使われる液晶が代表的。

○ エレクトロクロミック材料( Electro Chromic Material )
電気的に引き起こされる可逆的な酸化還元反応よって着色したり消えたりする高分子材料のこと。エレクトロクロミック材料(Electro Chromic Material)。次世代表示材料として電子ペーパーへの応用が期待されているが、色の調整がほとんど不可能でフルカラーでの実用化は難しい状態であった。2007年3月、独立行政法人物質・材料研究機構が単層でマルチカラーを表示できるエレクトロクロミック材料を合成したと発表。電子ペーパーがフルカラー化される日が着々と近づいている。

無機系エレクトロクロミック材料
  酸化タングステンなどの金属酸化物と関連化合物
  プルシアンブルーと関連化合物
有機系エレクトロクロミック材料
   ビオロゲン系化合物
  希土類ジフタロシアニンなどの金属錯体
  導電性高分子

  (出典)フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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