Subject   : 透光性セラミックス

カテゴリー  : 産業・技術 > 材料技術


 透光性セラミックス
光の内部散乱のため透視性はないが、光の吸収が少なく透過性がよいセラミックス。アルミナやPLZT、イットリア-トリア、スピネルなどの酸化物系のほか、窒化物、炭化物及び硫化物系セラミックスにも透光性をもつものがある。

希土類酸化物焼結体の多く(Sc2O3,Y2O3,Dy2O3,Ho2O3,Er2O3,Tm2O3,Yb2O3,Lu2O3)は結晶構造が立方晶で光学的異方性がないため、透光性に優れた焼結体が得られると期待され、各種用途(例えば、ボンディングキャピラリー、サファイア代替窓材、放電灯の発光管、装飾品等)への応用が検討されている。

○ PLZT(チタン酸ジルコン酸ランタン鉛)
PZTにLa(ランタン)を加えることにより、透光性のPZTができた。このPLZTは電気的に光学的性能を制御することができる。
主な用途は、光シャッター、画像メモリ。

○ イットリア-トリア
 透光性イットリアでは、焼結助剤として放射性元素のトリアを添加し、水素気流中約2300℃で100時間以上焼結すると、透明な焼結体が得られると報告されている(アメリカン セラミック ブルテン(Am. Ceram. Soc. Bull.) 52(1973) 473)。
 ⇒ ファインセラミックス

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