ポリアリレート繊維

ポリアリレート繊維は、高強度・低吸水、優れた耐磨耗性などの特徴をもち、ロープや魚網、被覆材などに使われています。また、原材料樹脂に着色物質を添加して繊維を着色できるため、色落ちしにくいなどの理由からスポーツ用品などにも使われています。

強度は通常の衣料用ポリエステルの約６倍で、スチール繊維と同等の強さを有しています。しかも、スチール繊維に比べると１／５〜１／６程度と軽く、耐熱性と低温特性にも優れています。特に、マイナス１００℃を超える低温環境の宇宙空間においても性能が損なわれません。

このような特性が評価され、火星探査車「スピリット」のエアバッグとして採用されました。 日本でも“成層圏プラットホーム構想”の一環として行われた、成層圏での飛行船滞空実験で飛行船の本体素材として採用されました。

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