Subject   : ブロッキング高気圧

カテゴリー  : 気象  


 ブロッキング高気圧
 ブロッキング高気圧とは、偏西風が大きく蛇行し、中・高緯度で大規模な高気圧が停滞する現象です。この現象が起こると、長期間にわたって同じような気圧配置が続き、長雨、高温、大雪などの異常気象を引き起こしやすくなります。?

中緯度上空を流れる偏西風が大きく蛇行し、移動性高低気圧の移動が阻害される状態が1週間程度かそれ以上にわたって続くことがあります。この時、高緯度側に蛇行した偏西風は高気圧性の渦(北半球では時計回り)を伴い、これをブロッキング高気圧と呼びます。この高気圧と対になって赤道側に低気圧性の渦ができることもあります。ブロッキング高気圧は様々な異常気象をもたらすことが多く、その予測は長期予報にとって非常に重要ですが、同時に非常に困難でもあります。ブロッキング高気圧の形成・維持過程についてはロスビー波)の入射と、ブロッキングによる西風の変化に伴って起こる移動性高・低気圧活動の変化が重要であると考えられています。

 

<出典:東京大学中村尚教授>
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