Subject   : TLR2(Toll様受容体2)

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 TLR2(Toll様受容体2)
 TLR2(Toll-like receptor 2)は、免疫システムにおける自然免疫受容体で、細菌や真菌などの病原体を認識し、免疫応答を活性化するタンパク質です。細胞表面に存在し、特にTLR1またはTLR6とペア(二量体)を形成して機能し、グラム陽性菌に特徴的なペプチドグリカンなどを認識します。感染症の制御や腫瘍免疫、自己免疫疾患など、様々な免疫応答に重要な役割を果たしています。

TLR2の主な特徴と機能
病原体の認識: 細菌や真菌など、多くの病原体の特定の構成成分(病原体関連分子パターン、PAMP)を認識します。
免疫応答の開始: 病原体を認識すると、サイトカインやケモカインの産生を促し、感染防御などの免疫応答を開始させます。
二量体形成: TLR1またはTLR6と組み合わさることで、リポペプチドなどの特定の分子をより効果的に認識します。
細胞種: 樹状細胞やマクロファージといった自然免疫細胞だけでなく、T細胞にも発現しており、免疫応答の調節に広く関わっています。
疾患との関連: sepsisや結核などの感染症、自己免疫疾患、がん、酒さといった疾患とも関連しています。

<出典:AI>

 ■   
 ⇒ Toll様受容体(TLR)の種類

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