Subject : X線顕微鏡
カテゴリー : 学びの館 > 測定・分析
X線顕微鏡
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X線顕微鏡とは、X線をプローブとして観察する顕微法の総称である。
可視光に比べて波長の短いX線を使用するため、空間分解能が高い画像を得ることができる可能性があり、注目されている。観測法としては結像型・走査型が、観測手段によりX線吸収・位相変化・蛍光X線などの利用がある。強度の強い光源が必要となるため、主にシンクロトロン放射光を利用して発達している。用いられる光学素子として最も代表的なのはゾーンプレートである。現在の分解能は 15 nm が最高値である。
X線は可視光に比べ波長が短く、電子線に比べ透過力が大きいという特徴を持ちます。
この特徴によって、元素固有の吸収端や蛍光X線を利用した特定元素の識別も行えます。
このように、X線は物体の原子レベルでの情報を得る重要な手段となっています。
X線顕微法の種類は、投影拡大法、密着法、ゾーンプレ−ト法、斜め入射ミラ−法、多層膜ミラ−法、走査法があります。
斜め入射ミラ−法は、X線が鏡面にすれすれに入射する斜め入射領域では全反射が起こるこの特徴を利用した拡大斜め入射ミラ−を使用するものです。
分解能決定要因として鏡面形状の精度があります。
- ○ 蛍光X線顕微鏡
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蛍光X線を観察する顕微鏡です。PCR法やRI法などで分子に組み込まれた、放射性同位元素から発するX線を観察することが出来る顕微鏡であり、普通の顕微鏡にX線フィルムやX線撮像素子を組み込んだ顕微鏡です。
- ○ 硬X線顕微鏡
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イギリス・ケンブリッジ大学キャベンディッシュ研究所のトムソン卿のグループが開発した顕微鏡で、X線を分子結晶などに当てて、分子から生じる解析斑点を撮影することが出来るものです。
この応用によって、DNAのらせん構造が解明されたり、多くの有機高分子の構造が解明されて現在に至ります。
SPring-8などによる放射光を用いることもあります。
⇒
顕微鏡(microscope)の種類
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