Subject   : 動物の誕生

カテゴリー  : 学びの館 > 地学 


 動物の誕生
 葉緑素を持たなかった(もしくは持っていたが途中で放棄した)真核生物は積極的に栄養を取り込んで行かなくてはいけないため、運動能力を発達させていきます。

最初の動物(多細胞動物)はカイメンであると考えられています。カイメンは複数種類の細胞から構成されており,その中に襟細胞があります。襟細胞は一層にならんで袋状の襟細胞室を作ります。

襟細胞室はカイメンの体中に張り巡らされた水管(水の通り道)の壁とつながっています。襟細胞室の中には1本の鞭毛(べんもう)が付属しており,この鞭毛が動くことで水流を起こし,その流れに乗ってくる栄養粒子を襟細胞が取り込みます。襟細胞は他の細胞に栄養素を渡しているので原始的な消化器官の役割を担っています。

この襟細胞の機能は原生生物の襟鞭毛虫の食べ物の摂り方と非常によく似ています。襟鞭毛虫の体長は最大でも10μm程度であり,一本の鞭毛とその基部に微絨毛が環状に取り囲んだ襟状の構造をもっています。鞭毛は水流を起こして栄養粒子などを集め,これを襟によって捕捉して食べます。葉緑体はもっておらず,完全な従属栄養型の生物です。

現在の系統分類ではカイメンは器官が明確に分化していないことからカイメンを除く後生動物をまとめて真正後生動物としています。また,背骨をもつ動物(脊椎動物)と背骨をもたない動物(無脊椎動物)に分ける2分法もありますが,こちらはヒトに近い種を基準にする便宜的なものです。そもそも脊椎動物という門はなく脊索動物門に含まれています。

多細胞生物の出現は生物の複雑化,大型化への道を開き,およそ9億年前に始まったとされる有性生殖という新しいシステムを採用することにより,やがて多彩な生物へと進化していくことになります。

<出典:Wikipedia>

 ○ 襟鞭毛虫(Choanoflagellida
 原生生物の中でもっとも後生動物(現在の多細胞動物)に近いと考えられています。体長は最大でも10μm程度であり,一本の鞭毛とその基部に微絨毛が環状に取り囲んだ襟状の構造をもっています。鞭毛は水流を起こしてバクテリアなどを集め,これを襟によって捕捉して食べます。葉緑体はもっておらず,完全な従属栄養型の生物です。

 ⇒ 自然淘汰説(natural selection theory)

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