Subject   : 二次共生 (Secondary endosymbiosis)

カテゴリー  : 学びの館 > 生物学 


 二次共生 (Secondary endosymbiosis)
 太古地球において、核を持った生物がバクテリアを取り込み、葉緑体やミトコンドリアが生じたと考えられる。これを一次共生という。続いて、核を持った生物が、さらに葉緑体やミトコンドリアを細胞内に取り込むことを二次共生という。

従属栄養の真核生物が光合成真核生物,すなわち一次植物を細胞内共生によって取り込み,色素体とする事を二次細胞内共生(二次共生)といいます。「二次植物」と呼ばれることもありますが,二次共生によって色素体を獲得した光合成生物は「真の植物」として定義されている一次植物とは系統的に異なることから,「植物」と呼ばず,「二次光合成生物」と呼んでいます。

<出典:Wikipedia>

 ○ 二次光合成生物(二次植物)の仲間
 二次光合成生物(二次植物)は,大きく二つに分けられます。緑色植物を取り込み,主要な光合成色素にクロロフィルa, bを持つ真核藻類と,紅藻植物を取り込み,主要な光合成色素にクロロフィルaと新たに獲得したクロロフィルcを持つ真核藻類です。

注目されるのは,中央の図に示したヌクレオモルフです。これは真核生物が真核生物を細胞内共生した大きな証拠で,共生体の痕跡的な核と考えられています。さらに共生が進むとヌクレオモルフは消失し,色素体のみが残されると推定されます。ヌクレオモルフを持っている二次光合成生物がクロララクニオン藻類とクリプト藻類で,色素体の成立の途中段階にあると考えられる生物が現生にも生息していた事が,我々が真核生物の進化・系統を読み解く上での重要なヒントとなっています。

 ⇒ 自然淘汰説(natural selection theory)

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