Subject   : ウイルスは生物か?

カテゴリー  : 学びの館 > 生物学 


 ウイルスは生物か?
 ウイルスとはいわば生物と無生物の中間に位置するものである。ウイルスだけでは自己複製を行うことはできず、生物とはいいがたいが、ひとたび細胞内に進入すると、まるで生きているかのように増殖をするため、無生物ともいいがたい。ウイルスも細菌も病気を引き起こす原因となるものだから同じものだと思っている人もいるが、それはちがう。細菌は単細胞生物だが、ウイルスは第一に細胞ではない。  また、その大きさも大腸菌が2000〜4000nm(1ナノメートルは1ミリメートルの100万分の1)であるのとくらべ、20〜300nmと極小なので、電子顕微鏡を使わないとその詳細を見ることはできない。

 ウイルスの基本構造は核酸とそれを包むたんぱく質からなる。核酸がDNAならばDNAウイルス、RNAならばRNAウイルスと呼ばれている。それぞれ増殖方法は少し違うのだが、どちらも感染した細胞の機能を利用して自己複製をしているという点では同じである。この増殖の結果として細胞が破壊される。ちなみに細菌は代謝の結果として産出された物質が細胞に影響を与える。この点でも細菌とウイルスは違う。

ウイルスは、蛋白質の外殻、内部に遺伝子(DNA、RNA)を持っただけの単純な構造の微生物です。細菌のように栄養を摂取してエネルギーを生産するような生命活動は行いません。

<出典:>

 ○ ウイルスの不活化
 ウイルスの不活化とは、微生物などの病原体(この場合はインフルエンザウイルス)を 熱、紫外線、薬剤などで死滅させる(感染性を失わせる)ことをいいます。 インフルエンザウイルスは加熱、アルコールなどの薬剤で不活化できます。 また、pH6 以下で不安定となり、pH3 以下では不活化されます。 加熱による不活化に関して、インフルエンザウイルスは60℃なら30 分の加熱 で不活化されますが、加熱温度が高くなれば不活化に必要な時間はさらに短く なります。

 ⇒ 

[メニューへ戻る]  [カテゴリー一覧へ戻る]  [HOMEへ戻る]