Subject   : 2成分毒素

カテゴリー  : 学びの館 > 生物学 


 2成分毒素
 2成分毒素には様々な種類の毒素が存在する。2成分毒素という言葉は、2つの毒素部分が存在し、その両方が毒性活性に必要なものである。いくつかのs-PFTは2成分毒素である。

Toxin_10ファミリータンパク質の大多数は、Toxin_10または他の構造ファミリーのタンパク質と組み合わせて2成分毒素となる。Bacillus thuringiensis由来のCry23/Cry37毒素などの商業上利用されるβシート毒素も2成分毒素である。

いくつかの2成分毒素は酵素成分(A成分)と、膜への相互作用および酵素成分の細胞への侵入に関与する成分(B成分)とで構成されている。B成分の一部は、βシート豊富な構造ドメインを有している。酵素的2成分毒素には、炭疽菌の致死毒素や浮腫毒素(炭疽毒素)、ウェルシュ菌ι毒素、クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)細胞毒性毒素などの2成分毒素の以下に例を示す。

B成分は、β‐PFTのようなホモオリゴマー膜孔を形成することによって、酵素成分の標的細胞への侵入を促す。A成分は侵入後、以下の方法で宿主細胞機能を阻害する。

<出典:Wikipedia>

 ● 膜孔形成毒素の種類
α型膜孔形成毒素(α-PFT)
溶血素Eファミリー、アクチノポリン、Escherichia coli由来細胞溶解素A
βバレル型膜孔形成毒素(β-PFT)
α溶血素、パントンバレンタインロイコシジン(Panton-Valentine leukocidin: PVL)、種々の殺虫毒素

そのほかの分類方法
2成分性毒素
炭疽毒素
コレストロール依存性細胞溶解素 (CDCs)
ニューモリシン
低分子膜孔形成毒素
グラミシジンA


 ⇒ PFT(膜孔形成毒素)

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