Subject   : ベンチャーキャピタル(venture capital)

カテゴリー : ビジネス


 ベンチャーキャピタル(venture capital)
 将来性はあるものの、まだ経営基盤が弱く、普通の金融機関ではリスクが大きく融資しにくいベンチャー企業に対し、株式の取得などを通じて投資する企業。

 投資先の企業が株式を公開することで得られるキャピタルゲインによって収益を上げるのが一般的。第1次石油危機前の第1次ベンチャーキャピタルブーム、1980年代前半の第2次ブームを経て、90年代半ばから第3次ブームを迎えた。東京証券取引所のマザーズなど新興企業向け市場の創設により、ベンチャー企業の設立から公開までの期間が短縮。その結果、従来の銀行・証券系だけでなく、事業会社や経営コンサルタントなどが相次いで独立系のベンチャーキャピタルを設立している。また地方経済の活性化に向け、地銀を中心に地方でも投資が増えつつある。近年では公開でなく、投資先を他社と合併することで資金回収する例も増えている。

● ベンチャー向け新市場
 ベンチャー(新興企業)の育成と新たな投資対象の提供を狙いに、既存の市場とは別に開設された市場。成長性の高い事業を手掛けていることを前提に、創業後間もない企業や赤字で資金調達に制約がある企業などに株式上場の道を開いた。既存市場に比べ、業績や企業規模、審査期間などに関する上場基準が緩やかなのが特徴。  ナスダック(米店頭株式市場)の日本進出構想に触発される形で東京証券取引所が1999年11月にマザーズを開設、2000年6月にはナスダック・ジャパン(現ヘラクレス)での取引が大阪証券取引所でスタートした。各地の証券取引所は地元企業の活性化も目指し、名古屋証取がセントレックス(99年10月)、札幌証取がアンビシャス(2000年4月)、福岡証取がQ-Board(同5月)をそれぞれ開設した。06年のライブドア事件で多少水をさされた形になったが、ネット系の企業を中心にマザーズ、ヘラクレスなどは順調に上場企業数を増やしている。
 ⇒ 

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]