Subject   : LDA (半導体レーザ増幅器 )

カテゴリー : デバイス > 


 LDA (laser diode amplifier)
 入力した光信号を増幅して出力する光増幅器の一種。半導体(AlGaAs、InGaAsP)を増幅媒質として用い、反転分布媒質からの誘導放出の原理を利用した増幅器をいう。

 レーザで普通の光を増幅すると量子雑音が増大するため、半導体レーザ増幅器は研究の対象にならないとされた時期がある。性能のよいレーザ発振器はできるが、性能のよい光増幅器はできないとさえ言われた。しかし、これは常識の嘘だった。当時のレーザではモード・スペクトルが十分に制御されず、信号帯域に比べてはるかに広い周波数帯域で雑音を拾っていたため、見かけ上雑音が多く見えたにすぎない。その後の研究で、端面反射防止膜を取り付けることで雑音の少ない進行波型半導体レーザ増幅器(TW-LDA)が、中継増幅用に開発・実用化された。しかし最近では、半導体レーザ増幅器に比べて、結合損失が少なく、雑音も少ない特徴を持つエルビウム・イオンを添加した光ファイバが増幅器として広く使われている。

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 ⇒ 光ネットワーク用デバイス

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