Subject  : スターチアン氷期及びマリノニアン氷期

カテゴリー : 地球科学 > 


 スターチアン氷期及びマリノニアン氷期
 スターチアン氷期及びマリノニアン氷期(約7億3000万年前〜約6億3500万年前)は、原生代後期のスノーボールアースであった。 原因は大陸集結によって生まれた超大陸ロディニアであったと言われている。ロディニア大陸が南半球を埋め尽くす形になったため地球の熱循環に滞りが発生したのだ。ロディニア大陸は現在の南極大陸の様に凍りつき、そのまま地球全体を冷やしていった。

原生代後期のスノーボールアースを終わらせたのもまたロディニア大陸であった。大陸の分裂とそれに伴う火山活動や異常気象などの天変地異が地球を氷地獄から救い出したばかりか凍結中に深海に溜まりに溜まっていたリン酸などの栄養分を浅瀬に押し上げた。これらの栄養分と活動を再開した光合成生物が生み出した酸素が真核生物にコラーゲンの生成を促した(コラーゲンは元になるタンパク質に酸化酵素でヒドロキシ基を与えることで作り出される。この時酸化酵素自体も次第に酸化するが、これを元の状態に戻すのが強力な還元能力を持つアスコルビン酸=ビタミンCである)結果、細胞同士が結びつきやすくなり多細胞生物への進化を即したのである。結果誕生したのは未だその進化的位置が不明なエディアカラ生物群。彼らはロディニア大陸の分裂した境で繁栄した。

■ 
 

  ⇒ 地質年代表

[メニューへ戻る]  [カテゴリー一覧]  [HOMEへ戻る]