Subject : イスラエル王国
カテゴリー : 人文 > 旧約聖書の創世記
イスラエル王国
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BC1405年、ヨシュアはヨルダン川の西の町エリコを攻略した。ヨシュアは死ぬまで戦い続け、占領したカナンの地を12の部族に分け与えた。BC1390年、110歳の生涯を終えた。
ヨシュアの死後、デボラ、ギデオン、サムスンといった指導者がユダヤ人を統率した。彼らは士師と呼ばれ、軍事的指導者であり預言者でもあった。
士師たちの活躍を描いたのが士師記で、ペリシテ人女性デリラに恋をし、強さの秘密の髪を切られたサムスンの話が有名である。髪を切られたサムスンは目をえぐられて奴隷となる。しかし、徐々に伸びてきた髪で怪力が復活し、ペリシテ人の神殿を押し倒して崩壊させた。
最後の士師がサムエルで、部族を統合してイスラエル王国を建国し、サウル(Saul)を初代の王に指名した。
サウルはペリシテ人の巨人ゴリアテ(Golyat)との戦いに苦しむが、羊飼いの少年ダビデがゴリアテに石を投げて倒した。ダビデの人気は高まり、それに嫉妬したサウルは暗殺を企む。危険を感じたダビデはイスラエルを脱出した。やがてサウルはペリシテ人との戦いで戦死し、ダビデは国に戻った。
- ● ペリシテ人
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カナンには、ペリシテ人が住んでいた。その地フィリスチアは、今日のパレスチナの語源。イスラエル人は、鉄の武器を持つペリシテ人に苦戦した。
- ● ダビデ (BC1004-965)
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ダビデは12の部族をまとめてイスラエル王となり、エルサレムを首都に定めた。妻はサウルの娘ミカル。
彼はペリシテ人を破り、イスラエルを強カな国家に作り上げた。外交や軍事手腕に優れ、音楽や詩の才能にも恵まれ、イスラエル史上最大の賢王と讃えられている。
ダビデは多くの妻をめとった。その中にバテシバ(Bathsheba)がいた。バテシバはダビデの部下のウリヤの妻だった。彼女の入浴姿を偶然見てしまったダビデは一目惚れし、関係を持った。彼女は妊娠し、困ったダビデは彼女の夫を前線に送り出し戦死させた。不義を犯したダビデは神の怒りにふれ、息子を次々と失った。しかし、バテシバとの間に生まれた第2子ソロモンは成長し後継者となった。
彼はイスラム教においても預言者の1人に位置づけられている。英語圏の男性名デイヴィッド(David)は彼の名に由来する。
- ● ソロモン (BC965−930)
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イスラエル王となったソロモンは、近隣王国と条約を交わし、 政略結婚を重ね、王国を世界の強国に育てあげた。また、銅の採鉱や金属精錬などの事業を進め、イスラエルに莫大な富をもたらした。
ある夜、神がソロモンの夢枕に立ち、願い事は何かと尋ねた。ソロモンは、国をうまく治められるように知恵を望んだ。神はそれを認めた。彼はエルサレムのモリヤの丘に壮大なエルサレム神殿(第一神殿)を造営し、十戒の石版を安置した。
シバの女王(Sheba)は、ソロモンの物語に登場するアラビアの女王である。シバは南アラビア(イエメン)あるいはエチオピアにあった国の名。シバの女王はソロモンが非常に賢明な王であると聞き、難問を出して彼を試した。しかし、ソロモンはその全てに正解したという。
ソロモンによって国は大いに繁栄したが、国民は労役や重税に苦しんだ。また、自分の出身部族ユダ族を優遇したため部族間に不満が鬱積していった。
- ● 南北王国時代 (BC930−586)
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ソロモンが亡くなると息子のレハブアムがあとを継いだが、北イスラエルの10部族が反乱を起こし、北のイスラエル王国と南のユダ王国に分裂した(BC922年)。ユダ王国はヤコブとレアの子供であるユダを始祖とする部族で、ユダヤの語源である。
両国はアッシリアやエジプトの脅威にさらされた。BC721年、イスラエル王国はアッシリアのサルゴン2世に減ぼされ、北イスラエル10部族の民は奴隷としてアッシリアに強制連行された。10部族は歴史から姿を消した。
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