Subject   : トランザクション処理(transaction processing )

カテゴリー  : 情報産業・技術  


 トランザクション処理(transaction processing )
トランザクション処理とは、関連する複数の処理や操作を一つの処理単位にまとめて管理する方式。複数の処理を連結した処理単位をトランザクション(transaction)という。

トランザクション処理では関連付けられた複数の処理が「すべて成功」か「すべて失敗」のどちらかであることを保証し、途中で処理が停止・失敗した場合にはすでに完了済みの処理を取り消して、トランザクション開始前の状態に戻すようになっている。
例えば、資金の移動を情報システムで処理する場合、「出金処理は完了したが入金処理には失敗した」状態で処理を終了することは許されない。このような場合に、入出金処理全体を一つのトランザクションとしてまとめて管理し、いずれかの処理が失敗したら残りも取り消して、すべて成功したときに初めて全体を完了とする。

● トランザクションログ
トランザクションログとは、データベースのトランザクション処理で整合性を保つため、データベースに加えられた変更を逐次的に記録したもの。外部記憶装置(ストレージ)上のファイルとして記録されることが多い。
トランザクション処理とは、関連する複数の処理を一つの処理単位としてまとめ、すべて成功かすべて失敗(未処理)のどちらかの状態であることを保証する仕組み。データベース管理システムではデータベースへのデータの追加や更新、削除などの操作の記録をトランザクションログに保存しておき、トランザクションが中断あるいは取り消されると、その内容に従って更新済みのデータを元に戻す。また、処理が完了しているがデータベースにその内容が反映されていない場合、トランザクションログを参照してデータベースの更新作業を行う。

● TPS(Transactions Per Second) トランザクション毎秒
TPSとは、コンピュータシステムの処理性能の指標の一つで、トランザクション処理を毎秒何件実行できるかを表したもの。
トランザクション処理とは、送金処理における入出金のように互いに関連・依存する複数の処理をまとめ、一体不可分の単位として処理する方式のことで、あるシステムが1秒間に何件のトランザクションを完了させられるかを表したものがTPSである。実際にはトランザクション処理の大部分はデータベースシステムによる処理であるため、TPSはデータベース管理システム(DBMS)やデータベース向けサーバコンピュータの性能指標としてよく参照される。
異なるシステムの性能を比較する場合には同じデータによるテスト(ベンチマークテスト)が必要だが、業界団体のTPC(トランザクション処理性能評議会)が標準的なベンチマークを作成しており、各社はTPCベンチマークテストで計測したTPS値をシステムの性能として公表している。



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