Subject   :OLAP(On-line Analytical Processing)

カテゴリー  : 情報産業・技術  


 OLAP(On-line Analytical Processing)
OLAPとは、企業が顧客データや販売データを蓄積したデータベースを多次元的に解析し、視覚化するシステム。 オンライン分析処理

データウェアハウスなどを使って集められた大量の元データを多次元データベースに格納し、これを様々な角度から検索・集計して問題点や解決策を発見する。例えば、顧客の購入履歴を解析し、売上を地域別や製品別、月別など様々な次元から瞬時に分析することができる。情報技術部門ではなく、解析結果を必要としている部門の人間(エンドユーザ)が直接システムを操作して解析を行う点が従来の解析システムと異なる。設計の違いからROLAPとMOLAPの2種類に大別される。

● MOLAP(Multi-dimensional On-line Analytical Processing)
MOLAPとは、企業の蓄積したデータベースを多次元的に解析するOLAPシステムの形態の一つ。蓄積したデータから生成した要約情報をサーバ側で多次元データベースに格納し、クライアントからの処理要求に応じてデータを切り出して送出する。サーバ側にリレーショナルデータベースを用いてクライアントで多次元解析を行うROLAPに比べ、処理速度が速いという利点があるが、多次元データベースは標準化されていないため、メーカー間で互換性がないという欠点がある。

● ROLAP(Relational On-line Analytical Processing)
ROLAPとは、企業の蓄積したデータベースを多次元的に解析するOLAPシステムの形態の一つ。サーバ側のリレーショナルデータベースに格納されたデータを直接検索・集計し、結果をクライアント側で多次元データに構成して視覚化する。サーバに多次元データベースを構築する必要があるMOLAPに比べ、すでに標準化されたリレーショナルデータベースを用いるためメーカー間の互換性の問題が少ないことが利点だが、処理速度が遅いという欠点もある。

 ⇒ 

[メニューへ戻る]  [カテゴリー一覧]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]