Subject   : GAE(Google App Engine)

カテゴリー  : 情報産業・技術  


 GAE(Google App Engine)
 GAE(Google App Engine)とは、Google社の提供するクラウドサービス。同社の運用するサーバ環境に自分の開発したWebアプリケーションを置き、実行・公開することができる。利用できるプログラミング言語はPythonかJavaで、独自のAPIを通じてサーバの提供する機能を利用することができる。Google社の運用する大規模なデータセンターで実行されるため、急激にアクセスが増えた場合にもパフォーマンスを落とさずに柔軟に対応することができる。

Google App Engineで提供される機能には、PythonかJavaで利用できる一般的なきのうに加え、Googleアカウントによるユーザ認証や、メールの送信、画像処理、特定の時刻や時間間隔で実行できるタスクのスケジューリング、「BigTable」と呼ばれる同社独自の非リレーショナルなデータベースへのデータの読み書きなどがある。

無料で始めることができるが、利用できる記憶装置の容量や、単位時間当たりの計算量、HTTPのリクエスト数、APIの呼び出し回数などに制限がある。有償版を利用すると上限を超えた分について従量制で利用した分だけ料金が課金される。

● Google Apps
Google Appsとは、Google社が提供しているWebアプリケーションサービスのパッケージ。ビジネスやグループ活動に必要なアプリケーションをまとめて提供している。

企業や部門、グループ単位で申し込むことができ、利用者一人ずつにアカウントが発行される。基本的なサービスは、Webメールサービスの「Gmail」、オンラインカレンダーの「Googleカレンダー」、ワープロソフトや表計算ソフトを含むオフィススイートの「Googleドキュメント」、Webサイトを作成・共有できる「Googleサイト」、メーリングリストや情報共有機能の「Googleグループ」などで、すべてWebブラウザから利用することができる。基本はGoogle社のドメインでの運用だが、自分のドメインを持っている場合はそのドメイン名での運用も可能となっている。

「Standard Edition」は無償で利用でき、小規模なグループ活動などでの利用を想定している。「Premier Edition」は企業向けの有償バージョンで、メール容量の拡大やセキュリティ機能、サービスレベルの保証、24時間サポートなどが受けられる。他にも教育機関や政府機関は専用にカスタマイズされたバージョンを利用することができる。

「Google Apps API」と呼ばれるAPIが公開されており、自社の情報システムと接続・統合したり、独自に開発した業務アプリケーションを追加したりすることもできる。Salesforce.com社などは自社のWebアプリケーションをGoogle Appsと統合して運用するサービスを提供している。サードパーティの開発したビジネスソフトを購入し、自社のGoogle Appsに統合できる「Google Apps Marketplace」も提供されている。

 ⇒ クラウドコンピューティング(cloud computing)

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