Subject   : トラックピッチ

カテゴリー  : パソコン > 周辺機器 


 トラックピッチ(track pitch)
 CDなど円盤状の記録メディアで、隣接する同心円状の記録単位(トラック)間の距離。
 CD以外にもMOやDVD、フロッピーディスク、ハードディスクなどの記録メディアが円盤状だが、これらは同心円状にトラックを設定し、トラック上にデータを記録していくという方式になっている。

 レコードの記録面を想像すればよい(レコードの溝はうずまき状なので厳密には違う)。このとき、隣接しているトラックどうしの間隔をトラックピッチという。この数値が小さくなればなるほどトラックとトラックの間隔が詰められ、大容量化が可能となる。

 トラックピッチはCD-ROMでは1.6μmだったが、技術革新により微細化が図られ、640MB MOでは1.10μm、GIGAMO(1.3GB)では0.90μm、次世代型GIGAMO(2.3GB)では0.67μm、DVD-ROMおよびDVD-RAM Type-I(片面2.6GB)では0.74μm、DVD-RAM Type-II(片面4.7GB)では0.615μm と次第に短くなっており、最小ピット長の縮小と相まって、大容量化が進んでいる。

 なお、フロッピーディスクやハードディスクの磁気記録メディアの場合、一般に記録密度を表す数字としてトラックピッチは用いず、TPI(tracks per inch)という1インチあたりのトラック数を単位に使う

● オフトラック(off-track)
 ハードディスクやCDなどの円盤状の記録メディア(スピンドルメディア)を用いる記憶装置で起きる読み取りエラーの一種。
 スピンドルメディアでは、データを記録したトラックを参照するためにヘッダが媒体上を絶えず移動している。このとき、ヘッダの位置がトラックの中心からずれ、再生信号を正しく読み取れなくなるエラーをオフトラックという。
 オフトラックの原因には、メディアや読み取りヘッダの経年劣化や磨耗、熱膨張などが挙げられている。最近の高密度記録メディアはオフトラックが生じることを前提に設計されており、メディアとヘッダとの間で位置のキャリブレーション(補正)を行なう機構が採用されている。
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