Subject   : その他の仏教の経典

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 その他の仏教の経典

● 阿含経
数千におよぶ経典の総称で、「長阿含経」「中阿含経」「雑阿含経」「別訳雑阿含経」「増一阿含経」などがあります。
「長阿含経」には、須弥山と呼ばれる仏教の世界観が描かれています。
● 維摩経
初期の大乗経典の代表作です。 維摩という東インドの商都の人物を設定し、病気になった維摩と、釈尊の指示で彼を見舞う文殊菩薩との問答が戯曲的に書かれています。
● 勝鬘経
中期の大乗仏教のなかで如来蔵思想(全ての衆生が仏となる可能性がある)を説く代表的な経典であり、王妃という在家の女性を主人公とする経典として知られています。

● 法句経
仏教聖典のなかで最も親しまれているものの一つで、「人生の指針となるような言葉」という意味で、釈尊のすべての教えのなかから、人生の指針を集めたものです。「経集」と同じく最古の経典といわれています。 釈迦が平易な言葉とわかりやすい比喩をまじえて、悟りを得るための実践方法を説いています。釈迦の実体験をもとに語られており、理論ではない真実の教えを知ることができます。
● 経集
仏教聖典のなかで最も古くから成立したもので、釈迦の言葉にもっとも近い詩句の集成となっています。きわめて素朴で、「現代に生きる釈尊言行録」の性格を帯びています。釈迦の言葉が、より原形の近い形で記されており、釈迦の教えを学ぶにあたっては、決してはずしてはならない重要な経典です。
● 四十二章経
釈尊が「修行の道も、やり過ぎても疲れるだけで、かえって心悩む結果となる。ほどほど「中」が何より大切である」と説いた「中道」の一節で知られています。
● 涅槃経
原始経典の「小乗涅槃経」と、大乗経典の「大乗涅槃経」とに大別されますが、いずれも正式名は「大般涅槃経」です。 「小乗涅槃経」 小乗仏教の教えである「この世の執着を断ち、煩悩を捨て去ること」がどんなに重要かを説いています。 「大乗涅槃経」 釈迦の涅槃(入滅)は、あくまでも仏の教えを説くための方便として説かれています。釈迦は何度も何度も生まれ変わり、いつの時代でもどこにでもいて、常に人々を導いてくれる、尊くありがたい存在であることを説いています。さらに「一切衆生悉有仏性」(全ての衆生は仏となる可能性がある)を主張しています。
● 弥勒経
弥勒六部経を総称して「弥勒経」と呼びます。 「弥勒上生経」では、弥勒菩薩が12年後に命終して兜率天宮に生まれ、56億万年の間、諸天を教化し、昼夜6時に説法することを明らかにしています。

 ⇒ 日本の代表的な宗派

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