Subject   : ウイスキー

カテゴリー  : その他  


 ウイスキー
麦を発芽させ、その麦芽に含まれる酵素を利用してデンプンを糖化させる。この方法自体はビールの仕込みとほぼ同じである。これを濾過して麦汁(ばくじゅう)を得、これを酵母によって発酵させると、アルコール度数7〜8%の「ウォッシュ」(Wash)と呼ばれる液体となる。これを単式蒸留器で蒸留する。一般に、複数回の蒸留を終えた際のアルコール度数は60〜70%で、色は無色透明である。(これをニューポットと呼ぶ)蒸留液は木製の樽に詰められ、(スコッチ・モルト・ウイスキーでは通常、材木にオークが用いられるが、これに限らない)数年以上熟成させられることによって豊かな味わい、風味と色がつくようになる。最終的にはこの原酒を水で薄めたあと、瓶詰めされ出荷される。

● スコッチウイスキー
イギリスの北部のスコットランドで造られているウイスキーで、製法によりモルトウイスキー、グレーンウイスキー、ブレンデッドウイスキーの3タイプに分類されます。
 ○ モルトウイスキー
麦芽(モルト)100%を原料に、ポットスチルで蒸留し3年以上樽で貯蔵したウイスキーのことをいいます。単一蒸留所のモルトウイスキーのみのものは、シングルモルトウイスキーといい、個性の強いタイプが多くなっています。
 ○ グレーンウイスキー
とうもろこし、ライ麦などの穀類を主原料に、連続式蒸留機 (パテントスチル)で蒸留し3年以上樽で貯蔵したウイスキーのことをいいます。アルコール純度が高く香気が低いので単独の製品はほとんどみられません。
 ○ ブレンデッドウイスキー
モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたウイスキーです。

● アイリッシュウイスキー
原料に麦芽のほか、大麦、ライ麦、えん麦等を使用したアイルランド島で生産されているウイスキーです。グレーンウイスキーをブレンドした風味の穏やかなタイプのものが多くなっています。

● アメリカンウイスキー
とうもろこしを主原料にしてライ麦、小麦、大麦麦芽等を使用し、内側を焦がしたオークの新樽で貯蔵したウイスキーで、アメリカ・ケンタッキー州のバーボンが有名です。樽由来の強い香りと濃い赤褐色がこのウイスキーの特徴です。
テネシー・ウイスキーは、サトウカエデの炭で濾過した後に樽で熟成(ジャック・ダニエル)

□ ピート
ヒースなどの湿原植物が自然堆積してできた泥炭(でいたん)がピートといいます。このピートは麦芽の乾燥用燃料に用いられ、乾燥の際に煙臭(スモーキーフレーバー)が麦芽に付きます。モルトウイスキーは、この煙臭が特徴の一つとなっています。

参考)独立行政法人 酒類総合研究所

 ⇒ お酒について知りたい

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]