Subject   : 五穀

カテゴリー  : その他


 五穀
古来、人が常食とする五種の穀物。「米」「麦」「粟」「黍」「豆(大豆・小豆)」の五種類。 書籍によっては、「黍」であったり、「稗」であったりです。

五穀豊穣とは、上記の五穀の収穫祈願・収穫祭ということです。
五穀をつかさどる神とは、稚産命(わかむすびのみこと)、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)、保食神(うけもちのかみ)をいいます。

● 米
お米には、比較的粘りの少ない「うるち米」と良く粘る「もち米」があります。この米の粘りの差というのは、アミロースとアミロペクチンという2種類のデンプンがどれくらいの割合で含まれているかによって生じます。そこで、目的に応じた性質のご飯を作るには、この割合が違う品種を利用すれば良いことになります。また米を炊くときには水に30分以上漬けた後に火にかけますが、この処理によってデンプンがアルファー化という変化をして、人間が食べておいしく消化のよい状態に変わります。これは、放っておくと少しずつ元に戻ってしまうのですが、この状態のままで冷凍しておけば米のデンプンがおいしい形のまま保存できます。

● 粟(あわ)
草丈150cm前後のイネ科植物 主産地は岐阜県、長野県、岩手県など。寒冷地の春粟と温暖地の夏粟がある。穀粒の色分けがあり、橙・黄・赤・灰・黒・白がある。5〜6月に種をまき、9下旬〜10中旬ごろ収穫。腎臓の働きをよくし、脾臓や胃の熱を取り去る働きがある。 また、低カロリー。

● 稗(ひえ)
草丈1m前後のイネ科植物 主産地は、岩手県、青森県など。5月下旬〜9月中旬ごろ収穫。飼料用となるワラも副産する。 冷害、湿害、酸性土壌や塩害に強い 。たんぱく質、脂肪が多く、栄養的にほかの穀物より優れている。

● 黍(きび)
草丈1m前後のイネ科植物 主産地は、長野県、岩手県、富山県岡山県など。4月の春蒔きのものは7月末〜8月のお盆頃収穫。6月に種を蒔いたものは、9月末〜10月上旬収穫。 脾臓や胃の働きを助ける作用あり。
キビ団子は、 炊き立てのキビをすり鉢に入れ、トントンつくと、黄色いお餅になります。きな粉、うぐいす粉をまぶして作ります。
  ⇒ 米の加工品

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