Subject : ポリアミン
カテゴリー : その他
ポリアミン
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ポリアミンはアミノ酸の一種であるアルギニン
から細胞内で合成されます。全ての動物やヒトの細胞内で合成されますが、
加齢に伴ない、ポリアミンを合成する酵素の活性が低下します。
高ポリアミン食、高齢者の動脈硬化抑制に貢献します。
ポリアミンは、濃度に差があるものの食品にも含まれ、中でも、大豆、キノコ類などに多く含まれます。とくに、大豆を発酵させた納豆、醤油、味噌には、微生物が産生したポリアミンが高濃度に含まれます。またチーズやヨーグルトにも、微生物が産生したポリアミンが多く含まれます。
代表的なポリアミンとしては、
spermine(スペルミン)、spermidine(スペルミジン)、putrescine(プトレスシン)があります。
動物実験のデータですが、Putrescineは腸内にある酵素、ジアミンオキシダーゼでほとんど分解されますが、spermidineと spermineは分解されず体内の細胞に移行します。ヒトの場合も、ジアミンオキシダーゼが腸管内に存在するためにputrescineは分解され、20%程吸収されます。しかし、spermine とspermidineは腸管内の酵素では分解されません。
実は、人の腸管粘膜にもポリアミンオキシダーゼはあります。ただ、この酵素は通常、spermidine やspermine が別の酵素によって分解されたアセチルスペルミン(もしくはアセチルスペルミジン)を分解する酵素です。そのため、食品中のspermine やspermidineは動物と同様に分解されることはほとんどないと思われます。
これまでの研究で、加齢によりポリアミンの体内合成が減少している高齢者は大豆、 チーズ、ヨーグルトなどの高ポリアミン食を多く摂ることで、リンパ球などの免疫細胞内のポリアミン濃度が上昇します。免疫細胞内のポリアミンが上昇することで動脈硬化が進行しにくい状態になることが考えられる実験結果が報告されています。
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