自動車より排出される排気ガスの中には、人体に有害な物質が多数含まれています。
特に窒素酸化物(NOX)や最近注目されている
ディーゼル排気微粒子(DEP)により健康が阻害されることは各研究機関から
報告されています。
各研究機関による自動車排ガスと健康被害についての報告例を示します。
- 【環境庁・国立環境研究所】
- ディーゼル排気微粒子(DEP)はぜんそくの原因
になります。
嵯峨井 勝さん他の
ディーゼル排気による慢性呼吸器疾患発症機序の解明とリスク評価に関する研究
などを参照してください。
- 【東京都立衛生研究所/都立病院】
- ディーゼル排気微粒子(DEP)には、炭粉に吸着したベンツピレンがふくまれて
います。 ベンツピレンは細胞に突然変異を引き起こさせ、癌(がん)発生の引き金に
なると考えられている化学物質で、肺癌で死亡した人の肺に、ベンツピレンなどの物質が
多く蓄積されています。 ['94.5/18 朝日新聞 夕刊] 他にも動物実験でディーゼル
排ガスと肺癌の因果関係を指摘した研究例は6件ほどあります。
- 【徳島大学医学部 大西教授/東京都立衛生研究所】
- 自動車排ガスに含まれるピレンは、熱や太陽光を受け、排ガスに含まれる二酸化窒素
(NO2)と反応してニトロピレンという強い発癌性物質に変化します。
- 【IARC(国際がん研究機関)】
- ディーゼル排気微粒子(DEP)は発がん性のある疑いが強い。