肝臓(特に肝細胞の中)に、脂肪(主に中性脂肪)がたまりすぎた状態です。
肝臓では、エネルギー源として使うために中性脂肪を作り、その一部を
肝細胞の中の倉庫に貯めておきます。
使うエネルギーに比べて作った中性脂肪が多いと、倉庫からあふれて細胞に蓄積し、
脂肪肝になります。
つまり、脂肪肝を起こす原因は、中性脂肪の原料となる脂肪や糖分・アルコール
などの摂りすぎです。
脂肪肝は、ほとんど自覚症状がありません。脂肪肝を放置していても、肝機能が
低下することは一般的にはありませんが、糖尿病や高脂血症を合併することが
あるので安心はできません。しかし、生活の改善で健康な肝臓に戻すことができます。
なんとなく疲れやすい、胃のあたりが重苦しい、ときどき吐きけがするなどと訴える人がいます。しかし、
血液の検査を受けて、肝機能障害があるといわれ、はじめてみつかることが多いようです。