Subject  : 急性気管支炎

カテゴリー: 健康・医療情報 


 急性気管支炎
外から空気が入る管を気道といい、 そのなかで喉頭から上を上気道(口腔、鼻腔、咽頭、喉頭)、気管から下を 下気道(気管、気管支、肺)という。この中で下気道に急性炎症が起こる 病気を急性気管支炎、急性気管炎と呼ぶ。通常、急性気管支炎と急性気管 炎は、ほぼ連続的に起こる。 症状はまず咳が挙げられ、他は様々であるが一般に発熱(幼児で3 8度ほど)、食欲不振などがある。最初は乾いたような「コンコン」とい う咳が出る。また、鼻水や熱が出てかぜ症状が見られることもある。 次第に「ゴホゴホ」とせきが激しくなり、胸が痛い、胸が「ゼーゼー」と いう音がするようになってくる。熱は、38〜39度の高熱が出ることも あり、2〜3日で下がることが多い。なかには、熱の出ないこともあるの で注意が必要である。咳は熱が下がった後も、1〜2週間続くことがあ る。

■ 種類
  1. カタル性気管支炎
  2. 潰瘍性気管支炎
  3. 偽膜様気管支炎
  4. 腐敗性気管支炎


【原因】
主な原因は、風邪症候群からの併発がほとんどである。 気管支炎を起こす風邪ウイルスには、いろいろあるが、アデノウイルス、 インフルエンザウイルス、RSウイルスなど、風邪の原因となるウイルスは 気管支粘膜につきやすく、炎症を起こしやすい。他にも、麻疹(はしか) ウイルスなどが気管支炎を起こしやすい。
また、細菌感染や有毒なガス、ほこりなどでも気道がおかされ起こること がある。 ごくまれに気管支ガンや、肺炎、肺結核などが原因となることもある。
【対策】
内科あるいは小児科通院で呼吸器疾患の治療薬を症状にあわせて服 用する。幼児は特に呼吸や循環不全、チアノーゼや全身状態に注意する 。ただ大人でも乳幼児でも一度軽快しはじめたら、確実な治療を行えば大 体1週間以内に軽快する。 また余病として気管支拡張症などの呼吸器疾患がある場合や、慢性気管支 炎が持病にないかを注意する。喘息など呼吸器疾患がある場合その増悪に注意する。風邪 症候群の後の咳が続く場合をまず考慮して、小児科や内科で全身状態を見 ながらの加療が必要だ。
栄養のある食事を心がけ安静にし、喫煙者はタバコを控えることが大切である。 冷たくて湿った環境は、大気汚染と相まって、気管支炎にかかりやすく なるので、なるべく避けたほうがよい。特に生後6ヶ月から2年の赤ちゃ んに多く発病が見られているので注意が必要である。

 ⇒ 呼吸器系の病気

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