Subject  : 脂質異常症

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 脂質異常症
2007年04月25日  日本動脈硬化学会は、「動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2007年版」を公表した。
心筋梗塞(こうそく)の引き金になるとされるコレステロール・中性脂肪値の異常を診断する新しい指針を公表した。総コレステロール値を診断の基準にするのはやめ、「悪玉」とされるLDLコレステロール値などで診断するのが柱。病名は「高脂血症」から「脂質異常症」に変更する。  従来の指針では、総コレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪のいずれが標準より高いか、「善玉」とされるHDLコレステロール値が標準より低い場合を総称して「高脂血症」と呼ぶのは適当でないとして、病名を変えた。  総コレステロール値は血清1デシリットルあたり220ミリグラム以上を「異常」としてきたが、これだと善玉コレステロールだけが多い人も治療対象なってしまう可能性も有り、診断基準から除いた。新指針では、
LDLコレステロールが140ミリグラム以上(高コレステロール血症)、
中性脂肪が150ミリグラム以上(高トリグリセライド血症)、
HDLコレステロールが40ミリグラム未満(低HDL血症)
の場合を「脂質異常症」と診断する。

カテゴリー 危険因子の数 LDLコレステロール HDLコレステロール 中性脂肪
I(低リスク群) 0 <160 ≧40 <150
II(中リスク群) 1〜2 <140
III(高リスク群) 3個以上 <120

危険因子の数
  ・年齢(男性≧45歳、女性≧55歳)、
  ・高血圧、
  ・糖尿病(境界型を含む)、
  ・喫煙、
  ・家族歴(両親に心筋梗塞や狭心症があるか)、
  ・低HDLコレステロール血症(<40mg/dl)

このうち、いくつ持っているか

糖尿病、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症があればカテゴリーIIIとしてあつかう
冠動脈疾患(心筋梗塞や狭心症)の既往があれば、LDLコレステロールの目標値<100

 ⇒ 高脂血症の治療

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