Subject  : 外反母趾(がいはんぼし)

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 外反母趾(がいはんぼし)
外反母趾(がいはんぼし)は、親指が変形した状態で、親指の付け根は外側に向けてふくらみ、指先は小指側に向いて曲がります。腱膜瘤は、親指の付け根の関節にある滑液包(液体を含んだ袋)が腫れて痛む状態で、外反母趾によって起こります。 ひどくなると、付け根の部分にタコを作ったり、親指と他の指が重なったりして歩きづらくなります。

 【原因と症状】
 原因は大きくわけて、遺伝的要素と、後天的要素があります。後天的要素は靴など履物が原因で起こります。この2つが重なって変形を進行させます。このほかに、関節リウマチなどの全身の病気から変形をきたすこともあります。
外反母趾の原因は足に合わない靴をはくことですが、家族性に発症する傾向があります。女性の靴はファッションを優先して足に合わないことが多いため、この変形は女性に多く発症します。
外反母趾になると、親指の付け根が外側に向けてふくらむため、足の幅が広くなります。親指の偏移が起こるため、指先は小指の方を向いてしまいます。その結果、親指の付け根が中足骨頭につながる部分が、足の内側に隆起します。このふくらみの下には滑液包があります。滑液包は靴との摩擦で刺激を受けるため、こぶの下で腫れて次第に大きくなります。このような病態を腱膜瘤といいます。靴との摩擦による腱膜瘤の刺激が持続すると、骨も増殖や滑液包の腫れを増大させ、ますます足の幅が広くなります。

 【治療法】
痛みはステロイド薬と局所麻酔薬の混合液を注射して治療します。  痛みが強い時は消炎鎮痛剤などの薬を使うこともありますが、効果は一時的なものです。 腱膜瘤を保護するパッドをつけたり、患部の圧迫を減らすように調整された靴をはくと痛みも軽減します。重度の痛みを伴う腱膜瘤や重度の外反母趾は、外科手術で足指の位置を矯正します。
予防や治療としては、原因を取り除くことが第一です。 先の細い靴やハイヒールを長時間履かないようにすることが大切です。 素材は軟らかいものを選びましょう。進行の予防には足の筋力訓練やストレッチも大切です。例えば、足でジャンケンするようにグー、パー、と力をいれてゆっくり行ったり、手を使って親指を内側へゆっくりと開き10秒くらい止めておいたりします。これらの訓練は入浴などスジが柔らかくなっている時に行うのが効果的です。
 ⇒ 骨、関節、筋肉の病気

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