Subject : しもやけ、ひび、あかぎれ
カテゴリー: 健康・医療情報 >
しもやけ、ひび、あかぎれ
-
冬に起こりやすい皮膚のトラブルに、しもやけ、ひび、あかぎれ
などがあります。その他、寒冷蕁麻疹[じんましん]、、冷たい水に手を
付けると、手の指が白くなるレイノー現象、冬になり皮膚が乾燥して
痒みが出る皮脂欠乏性湿疹などがあります。
- ● しもやけ(凍瘡)
-
手の指、足の裏、耳たぶ、鼻の先、ひざ、太ももなどがしもやけのでき
やすい所です。この赤い斑(紅斑)だけで数日のうちになおってしまう
場合もありますが、再度冷たい温度にさらされると、腫れ上がり、
真ん中が青みを帯びた赤紫色になって出血したり、水ぶくれをつくったり、
破れてあかむけになってしまうこともあります。
これは皮膚の細い血管に血液が流れにくくなることによって起こるもの
です。「しもやけ」の予防は、手足の血行をよくすることと、十分な栄養をとることです。手足をぬるま湯でよく洗い、乾いたタオルでふき取ったあと、ワセリンやコールドクリームなどをすりこんで、よくマッサージします。
手足に汗をかいたまま放っておくと、冷えて「しもやけ」ができやすくなります。汗はよくふき取り、湿った手袋や靴下の着用は避けて、そのつど乾燥した手袋や靴下に変えることが大切です。
食べ物はタンパク質やビタミンEを含むものをしっかり食べましょう。ビタミンEを含む食品としては、小麦胚芽や胚芽米、植物油や緑黄色野菜があります。
治療はビタミンA・D軟膏、ビタミンE軟膏をつけ、よくマッサージします。
- ● ひび
-
ひびは、手の甲や頬などの皮膚が乾燥して、薄くはがれそうになったものをいいます。
- ● あかぎれ
-
あかぎれの症状は、皮膚や角層が乾燥して割れた状態で、爪の周囲、手の側縁、かかとなどに割れめができ、ひどくなると出血します。
これは荒れ症の人に多く、寒さとともに症状は悪化し、皮膚の亀裂が深部に及び、疼痛を伴います。
水仕事の時は薄い綿(めん)の手袋の上にゴム手袋をすると予防効果があります。
- ● 寒冷蕁麻疹(じんましん)
-
冷たい風にさらされたり、水に触れたり、入浴後気化熱として、体の表面の体温が急に下がったりして、冷たいものに触れた個所や、全身にブツブツやみみずばれができて、痒くなるものを寒冷じんましんと言います。
じんましんが出やすくなるきっかけとして、呼吸器感染症、ウイルス感染症、寄生虫感染症、各種のアレルギー、出産、食事の変化、ストレスなどが考えられます。これらにより体調が微妙に変化すると、体の中に寒さに反応する何らかの物質ができて、じんましんが出るようになるのではないかと言われています。
最近では優れた抗アレルギー剤があります。
- ● 凍傷
-
しもやけに似ていますが、体質に関係なく一定の寒冷下で起こるもので、皮膚に潰瘍などが生じ専門医の治療が必要となります。
⇒
皮膚疾患
[メニューへ戻る]
[HOMEへ戻る]
[前のページに戻る]