検査項目 | メモ |
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胸部X線検査 | 胸部X線写真のパターンから、大まかな病原菌を特定することができます。 陰影の性状、広がりなどを詳細に調べるためには、CT検査を行うこともあります。 |
血液検査 | 白血球、好酸球、赤沈、CRPなどから炎症が生じているかどうかを判別 できます。 細菌性肺炎では白血球増加と核左方向移動が特徴です。 非定型肺炎では白血球増加がみられないこともあります。 |
病原菌の特定 | 適切な抗菌薬を用いるために、病原菌の特定を行います。喀痰などの呼吸器由来のものと血液の検査が重要となります。 |
胸部X線及び身体所見による判定 | 検査所見による肺炎の重症度判定 | ||
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判定項目 | 重症判定基準 5項目中3項目以上 に該当 |
判定項目 | 重症判定基準 5項目中3項目以上 に該当 |
胸部X線像の陰影の広がり | 1側肺の2/3まで | 白血球 | ≧20000/μl あるいは <4000/μl |
体温 | ≧38.6℃ | ||
脈拍 | <100/分 | CRP | ≧20r/dl |
呼吸数 | ≧30/分 | PaO2 | ≦60Torr SpO2≦90% |
脱水症状 | (+) |
疑われる肺炎の分類 | 選択される抗生物質 | |
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細菌性肺炎の疑い | 広域ペニシリン セフェム系 ニューキノロン系 | |
非定型肺炎 | マイコプラズマ、 レジオネラ |
マクロライド系 |
クラミジア | テトラサイクリン系 | |
院内肺炎 | 第2・第3世代のセフェム系 | |
嚥下(えんか)性肺炎 | リンコマイシン系 ペニシリンG など |