Subject  : 疱疹状膿痂疹〔ほうしんじょうのうかしん〕

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 疱疹状膿痂疹〔ほうしんじょうのうかしん〕
疱疹状膿痂疹<ほうしんじょうのうかしん> 青年期に発症することが多く、女性が大部分です。皮疹が生じるとともに、あるいはそれより早く悪寒(おかん)を伴って39度以上に発熱し、全身倦怠(けんたい)感、頭重、悪心(おしん)(吐き気)をうったえることが多いようです。敗血症に似た全身症状で、このために身体衰弱を招き、時に死亡することもあります。

 【症状】
皮膚症状は大腿(だいたい)内面に初発することが多く、急速に全身に膿疱(のうほう)と紅斑(こうはん)を発生してきます。膿疱は粟粒(あわつぶ)大から米粒大で、強い発赤(ほっせき)を伴い、集まって融合して大きくなります。これは破れて暗赤色のびらん面をつくり、数日で痂皮(かひ)が付着するようになります。
灼熱(しゃくねつ)感、そう痒(よう)、疼痛(とうつう)をうったえます。しばしば粘膜症状を伴い、口腔(こうくう)、咽頭(いんとう)、結膜などにも潮紅(ちょうこう)を伴う膿疱を生じてきます。これらの膿疱がしだいに生じてきて、数週間から数カ月続いて鱗屑(りんせつ)を伴う紅皮(こうひ)症の状態になることがあります。症状が落ち着くと色素沈着を残すだけになります。爪もおかされて、いろいろの変形を招きます。

 【治療】
副腎皮質ステロイド薬の内服を基準に、症状にあわせて外用療法をおこないます。多くの例では再発を経ず、妊娠に関係のあるものでは妊娠のつど後半期に再発してきますが、このときは出産とともに軽快します。
 ⇒ 皮膚疾患

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