Subject  : シンチグラフィー、核医学検査

カテゴリー: 健康・医療情報 > 


 シンチグラフィー、核医学検査
 シンチグラフィーとは、放射線を発するRI(放射性同位元素)剤を投与した際に 体から放出される放射線を、シンチカメラという機械でとらえ、コンピューター処理 して画像化する検査とのことです。

RI検査、シンチグラム、核医学検査、アイソトープ検査とも呼ばれており、体内での放射線の強さや時間的な変化、分布の様子を調べ、各臓器の形の変化と動きを知るための検査です。ごく微量の放射性物質(ラジオアイソトープ)を含む薬を用いて病気を診断する検査です。この微量の放射性薬剤が注射などにより体内に入ると、特定の臓器(骨や腫瘍など)に集まりそこから放射線を発します。この放射線をガンマカメラ(シンチカメラ)と呼ばれる特別なカメラで体外から測定し、その分布を画像にします。

投与されるRIはγ(ガンマ)線など体内に入っても害のほとんどない放射性同位元素で、検査対象となる臓器に集まるような性質を持っています。このRIの分布状態から、臓器、組織の形態や機能を調べ、病変部発見の手がかりとすることができます。

RIの分布状態を観察することにより、甲状腺、肺、肝臓、副腎などの異常や全身の骨の状態、脳や心筋の血流状態について詳しい情報が得られます。 また、腫瘍やがん、副腎や甲状腺機能の検査、がんの骨への転移などを見る際にも行なわれる検査です。

 ● シンチグラフィー検査
 放射性物質を使うので、RI検査室という特別な部屋で検査を行ないます。 検査する臓器に適した放射性同位元素を静脈から注射し、しばらく時間(検査目的により異なる)をおいて、シンチカメラで体内に集まった放射線を測定します。 このデータをコンピューターで処理し、画像に映し出したり、高速写真で撮影したりします。

 また、この検査の特徴は臓器の位置や大きさの他に『働き』が分かるというところです。X線検査やCT検査などは主に臓器の形の異常をとらえるのに対して、核医学検査は臓器の働き(機能)をとらえることができます。そのため非常に鋭敏な検査であり、他の検査では分からない病気を見つけることもあります。苦痛も無く副作用も非常に少ない検査で、多くの病気の診断に利用されています。
検査時間は対象部位により異なり、数十分から数時間以上かかることもあります。
 ⇒ 

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]