Subject  : 血管造影検査

カテゴリー: 健康・医療情報 > 


 腹部血管造影検査
 血管造影検査とは、X線を透過させない造影剤を血管に注入してX撮影を行い、血管の異常を観察する検査です。

 ● 腹部血管造影検査
 腹部血管造影検査は、腹部の動脈に細いカテーテルを挿入して目的の部位に造影剤を注入してX線撮影を行う検査です。膵臓がんの最終検査として使用される重要な検査です。

 入院して実施されます。筋肉注射、点滴を行ったあと局所麻酔を行い、大腿動脈から造影用カテーテルを挿入します。その後X線撮影が行われます。検査の時間は60分程度です。 腹部血管造影検査で確認する病気は、 膵臓がん、肝臓がん、胆嚢がん、肝硬変など

血管そのものを調べる検査なので、他の画像診断法(がぞうしんだんほう)では不十分な場合にこれを行ないます。とくに、消化管出血部位の診断・治療や各臓器の腫瘍(しゅよう)の良性・悪性の区別に力を発揮します。悪性の場合は病気の範囲がわかり、手術が適合するかどうかも決定できます。

続X線撮影装置のあるアンギオルームという特別室で行なわれます。 まず、局所麻酔をし、カテーテルを鼠径部(そけいぶ)(腿(もも)の付け根)の大腿動脈(だいたいどうみゃく)から入れて腹部大動脈まで進めます。さらに検査する臓器に通じる血管にカテーテルを挿入し、造影剤を点滴で注入しながら連続撮影します。X線撮影で、フィルムを送りこむとき大きな音がします。検査時間は1〜2時間。

 ● 頭部血管造影検査
検査方法は、頸動脈に直接造影剤を注入する直接穿刺法と股の付け根にある大腿動脈に造影剤を注入するセンジンガー・カテーテル法の2種類があります。 頭部血管造影検査で確認する病気は、 脳動脈瘤、クモ膜下出血、脳出血、脳腫瘍など

 ● アンギオCT
血管の平面動画が撮影できる「アンギオ(血管造影)」と、断層面の静止画を鮮明に撮影できる「CT(コンピュータ断層撮影)」の、2種類の撮影装置を組み合わせた複合医療機器。一体化させることにより、血管内にカテーテルを挿入したまま移動することなくCT撮影を行ったり、CTで患部を確認しながら、確実にアンギオ装置を使った薬剤投与や治療を行うことができる。時間的・体力的に負担が軽減され、衛生面・および精度面での質の向上にもつながっている。
 ⇒ 画像診断と医用画像処理

[メニューへ戻る]  [HOMEへ戻る]  [前のページに戻る]