Subject  : CA19-9

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 CA19-9 
 CA19-9は消化器がんの中でも、とくに膵臓がんに特異性の高い腫瘍マーカーです。早期発見に関しては有用性が低いのですが、治療効果を調べる場合などに役立ちます。

膵臓がん、胆道がんで80〜90%の高い陽性率を示すほか、胃がん、大腸がん、肝臓がんでは30〜60%が基準値を超えます。

また、肺がん、乳がん、卵巣がんなどでも高値を示します。 CA19-9の数値が高く、CA-125やCA-50なども高値のときは、婦人科系のがんが疑われ、これらの腫瘍マーカーをあわせて検査することは卵巣がんの早期発見に有効です。

そのほか、糖尿病、慢性肝炎、胆石症、胆嚢炎、慢性膵炎、子宮筋腫、良性卵巣腫瘍などでも陽性となります。

CEAの基準値:37U/ml以下(RIA法)

CA19-9が2倍以上の高値のときは、膵臓をはじめとする消化器系の臓器など、腺細胞(消化器や生殖器の一部を作っている細胞)でできているところのがんがあるかどうかを、腹部超音波検査や腹部CTなどで精密検査します。扁平上皮細胞(食道や皮膚、粘膜などをつくっている細胞)のがんではほかの腫瘍マーカー(SCCなど)が上昇します。

膵臓がんの症状として血糖値が高くなることがあります。糖尿病を治療している場合で、血糖のコントロールが急に悪くなったときは膵臓がんも疑い、CA19-9の測定も含め、一度はがんのチェックをしましょう。

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 ⇒ 腫瘍マーカー

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