名前 | 基準値 | メモ |
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AFP | α-フェトプロテイン:肝細胞がんなどで、高値となるが、成人の慢性肝炎、肝硬変、急性肝炎、劇症肝炎の回復期、卵黄嚢腫などでも上昇する。 | |
BAP | 男性:13〜33.9U/l 女性:9.6〜35.4U/l | 慢性腎不全による透析患者の診断指標として有用です。 |
BCA225 | 160U/ml以下 | 乳がんへの特異性が高いため、乳がんの治療効果や再発の判定に有用です。 |
IAP | 500ug/ml以下 | 免疫機能の低下する悪性腫瘍(消化器がん、肺がん、卵巣がん)や慢性炎症などで上昇するため、経時的に測定すると治療経過・再発などを判定する指標となります。 |
BFP | 75ng/ml以下 | 消化器、泌尿器、生殖器などのがんのマーカーとして利用されています。 |
CEA | 5.0ng/ml以下 | がん胎児性抗原:胃がん、大腸がん、膵臓がん、胆道がんなどの消化器系のがんのほか、肺がん、乳がんなどでも高値となる。CEAは、分子量18〜20万の糖蛋白で、皮膚、食道、胃、大腸、胆嚢、胆管、膵、乳腺などの正常な組織にも、若干のCEAが認められる。 |
CA 15-3 | 乳がんなどで高値となる。「乳がんの代表的腫瘍マーカー」である。原発性乳がんと比較すると、転移性乳がんや進行性乳がんでの陽性率の高いため、再発の予知や治療効果の判定に利用されている。再発乳がんは、肝肝臓や骨へ転移するケースが多くみられるため、CEA、NCC-ST-439などと組合せることがある。。 | |
CA50 | 40U/ml以下 | 膵臓と胆道系のがんに高い陽性率を示します。CA19-9やDUPAN-2などの腫瘍マーカーと併せて、これらのがんの診断、治療後の経過観察、再発の早期発見などに利用されます。 |
CA54/61 | 4U/ml以下 | 卵巣がんで高率に陽性となり、CA125などと併せて、診断材料となります。 |
CA72-4 | 4U/ml以下 | 消化器、卵巣、乳がんのマーカーとして有用です。 |
CA130 | 35U/ml以下 | 主に卵巣がんで上昇を示すマーカーです。 |
Dpyr | 男性:2.1〜5.4nmol/nmol・Cr 女性:2.8〜7.6noml/nmol・Cr | 悪性骨髄腫の骨転移の有無、多発性骨髄腫の病状や治療など骨病変のモニターとして有効です。 |
DUPAN-2 | 150U/ml以下 | 膵臓、胆道、肝細胞がんのマーカーとして有用ですが、良性疾患でも高値を示すことがあります。 |
KMO-1 | 530U/ml未満 | 消化器のがんに高い陽性率を示し、特に膵臓、胆嚢、胆管、肝臓がんで高くなります。病気の経過、治療効果の判定と、慢性膵炎、胆石、急性肝炎などの良性疾患との鑑別役立ちます。 |
NCC-ST-439 | 7U/ml以下 | 当初は胃がんのマーカーとされていましたが、膵臓をはじめとする消化器がんや、乳がんの目安としても利用されています。 |
ProGRP | 46pg/ml未満 | 肺がんに特異性が高く、NSEよりも早期に数値が上昇します。 |
PAP | 3ng/ml以下 | 前立腺のマーカーですがほかの病気でも反応します。主に経過観察に用いられています。 |
γ-Sm | 4ng/ml以下 | 前立腺のマーカーです。PAPやPSA(前立腺特異抗原)の補助的検査として行われます。 |
SCC | 1.5ng/ml以下 | 各種扁平上皮がん(食道がん、子宮頚がん、皮膚がん 、肺がん、頭頚部がん)などで高値となる。 |
SPan-1 抗原 | 37U/ml以下 | 膵臓がん、消化器のがんの診断補助、治療効果判定、経過観察などに有用です。 |
STN | 45U/ml以下 | シアリルTn抗原:胃、胆道、膵臓、卵巣、子宮頸がんなどで高値を示します。 |
ポリアミン | 13.2〜46.2μmol/g・CRE | がんの大きさや進み方を反映するため、経過観察や悪性リンパ腫の診断、抗がん剤や放射線療法の治療効果の判定などに使われます。 |
BJP | 陰性(-) | 多発性骨髄腫、慢性リンパ性白血病、原発性アミロイドーシスに反応します。 |