Subject   : COVID-19の変異ウイルス

カテゴリー  : 健康・医療情報 >


 COVID-19の変異ウイルス 
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の変異ウイルスは、塩基配列のコピーミスによりある確率で生まれてきます。世界中で検出されている様々な変異ウイルスについてのゲノム情報(設計図の情報)はGISAID というサイトなどに登録されています。その中で、WHOが「懸念される変異株=VOC」や「注目すべき変異株=VOI」に位置づけているもに、ギリシャ文字のアルファ、ベータと順につけていく方式で名称を設定しました。

分類 (WHO) WHO の呼称 Pangolin GISAID Nextstrain メモ
VOC アルファ (α) B.1.1.7   GRY
(旧GR/501Y.V1)  
20I(V1)   イギリス由来、N501Y変異
ベータ (β) B.1.351   GH/501Y.V2   20H(V2)   南アフリカ由来
ガンマ (γ) P.1   GR/501Y.V3   20J(V3)   ブラジル由来
デルタ (δ) B.1.617.2    G/478K.V1   21A   インド由来、L452R変異
現在最も流行っている
オミクロン(ο) B.1.1.529系統 GRA 21K,21L,21M 南アフリカ由来、スパイクタンパク質に32カ所の変異
VOI イプシロン (ε) B.1.427/B.1.429    GH/452R.V1   21C   USA由来
ゼータ (ζ) P.2   GR /484K.V2  20B   ブラジル由来
イータ (η) B.1.525   G/484K.V3   21D   英国やナイジェリア
シータ (θ) P.3   GR /1092K.V1 21E   フィリピン由来
イオタ (ι) B.1.526    GH /253G.V1 21F  USA由来
カッパ (κ) B.1.617.1 G/452R.V3 21B インド由来、
VOC・VOIの分類から除外
ラムダ (λ) C.37 GR/452Q.V1 20D ペルー由来
ミュー (μ) B.1.621 GH 21H コロンビア由来
VOI −  R.1
(旧B.1.1.316)
GR 20B E484K変異


 Pangolin系統とは、新型コロナウイルスに関して用いられている分類方法で、Pangolin (COVID-19 Lineage Assigner Phylogenetic Assignment of Named Global Outbreak LINeages,https://cov-lineages.org/lineages.html) の分子系統 IDによる分類系統名です。

 ⇒ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状
 ⇒ コロナウイルス

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