Subject  : AZD7442

カテゴリー: 健康・医療情報 > 薬学 


 AZD7442
 米ヴァンダービルト大学が発見し、2020年6月にアストラゼネカが独占的にライセンスを受けたAZD7442は、新型コロナウイルス感染症の予防・治療を適応として開発段階にあり、2020年11月に予防を適応として安全性と有効性を確認する国際共同第V相臨床試験(PROVENT試験、STORM-CHASER試験)を、2021年1月には治療を適応として安全性と有効性を確認する国際共同第V相臨床試験(TACKLE試験)を開始しています。

アストラゼネカは日本において、治療を適応としたTACKLE試験を開始しました。このTACKLE試験は米国、英国、ドイツなどでも実施しており、全体で18歳以上の男女1,700例の登録を目標としています。またアストラゼネカは、AZD7442の日本人における安全性や忍容性を評価する第T相臨床試験も、健康な18歳以上55歳以下の男女32名を対象に開始しています。

AZD7442は、SARS-CoV-2ウイルスに感染し回復した患者が持つ2種類の抗体を模倣しており、設計の際にアストラゼネカ独自の半減期延長技術を適用することで、1回の接種後6?12カ月間治療効果が持続することが期待される長時間作用型抗体(Long-Acting AntiBody、通称「LAAB(ラーブ)」)です。AZD7442は筋肉注射によって投与され、SARS-CoV-2ウイルスに感染した患者の発症や重症化の予防に加え、ウイルスにさらされる前に予防する効果も期待されています。また、ワクチンの接種が適さないと判断される人々や、追加保護が必要とされる高リスク集団の予防薬として、ワクチンを補完する可能性があります。

 ▼ 副作用
 

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 ⇒ 開発中のCOVID-19の治療薬

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