Subject  : 視神経脊髄炎(NMO)/視神経脊髄炎スペクトラム(NMOSD)

カテゴリー: 健康・医療情報 > 


 視神経脊髄炎(NMO)/視神経脊髄炎スペクトラム(NMOSD)
 視神経脊髄炎(NMO)/視神経脊髄炎スペクトラム(NMOSD)は、多発性硬化症から分離された病気で、視神経と脊髄を中心に強い炎症を生じます。この病気の場合、血液中に抗アクアポリン4抗体が検出され、この抗体が中枢神経のアストロサイトという細胞を傷害して発症します。脱髄が主体の多発性硬化症とは病態が異なります。好発年齢は多発性硬化症よりも遅く、30〜40歳代です。60歳以降の高齢発症例もみられます。9:1で女性に非常に多い傾向があります。有病率は10万人あたり2〜4人で多発性硬化症より少ないとされます。

 【主な症状】
 視神経炎もしくは脊髄炎、大脳の病変が見られます。
視神経炎では、  視力低下、視野障害(視野の一部が欠ける)、霧視(目のかすみ)、眼や眼の奥の痛みなどの症状があります。
脊髄炎は、運動障害では四肢の筋力低下、特に手足が固く突っ張るような感覚が生じることがあります。感覚障害は様々で、触覚温痛覚の鈍麻(痛みや触られている感覚、温度に対する感覚の鈍麻)、しびれなどがあります。自律神経障害では便秘、頻尿などの排便、排尿障害、発汗障害がみられます。
大脳病変では、  脊髄炎と同様に運動や感覚の症状がみられます。進行すると認知機能の低下などみられることがあります。
その他、嘔吐や吃逆(しゃっくり)といった症状も生じることがあります。

<出典:難病情報センター>
 ⇒ 多発性硬化症

[メニューへ戻る]  [カテゴリー一覧]  [HOMEへ戻る]