Subject : IgA血管炎
カテゴリー: 健康・医療情報 >
IgA血管炎
-
IgA血管炎(以前はヘノッホ-シェーンライン紫斑病と呼ばれていた)は、主に小型血管の炎症で、ほとんどの場合小児に起こります。
通常、膝から下に現れる赤紫色の隆起した発疹や斑状の発疹が最初の症状で、続いて発熱、関節痛、消化器の不調、腎臓の機能障害が続きます。
侵された皮膚の生検で、診断を確定できます。
IgA血管炎は,主に小型の血管を侵す,成人より小児に多くみられる血管炎である。 症状としては,紫斑状の発疹,関節痛,発熱,腹痛,黒色便,糸球体腎炎などがある。 症状は通常,約4週後に寛解する。 診断確定に必要な場合,皮膚病変の生検を行いIgA沈着を検索する
- ■ 症状、診断
-
IgA血管炎の患者では、あざのように見える小さな斑点や赤紫色の斑状の発疹(紫斑)が、足と脚のほか、ときに体幹や腕に現れます。発疹は最初、じんま疹が1つにまとまったように見えることもあります。数日ないし数週間の後、皮膚に新たに斑点や隆起が現れる可能性があり、ときに体幹にも現れます。小児患者のほとんどには、さらに発熱や、足首、膝、腰、手首、肘などの関節に、うずくような痛みや、圧痛、腫れがみられます。
筋けいれんを伴う腹痛と腹部の圧痛、吐き気、嘔吐、タール状の黒い便(黒色便)、下痢がよくみられます。便や尿に血液が混じることがあります。まれに腸が、折りたたみ望遠鏡のように腸自体に入り込むことがあります。 腸重積と呼ばれるこの合併症は、腸が詰まってしまうために、突然の腹痛や嘔吐を引き起こします。
IgA血管炎の症状は、通常は4週間ぐらいで治まりますが、多くの場合、少なくとも一度は数週間後に再発します。ほとんどの人が完全に回復します。まれに、 慢性腎臓病が発生します。
<出典:MSDマニュアル >
⇒
[メニューへ戻る]
[カテゴリー一覧]
[HOMEへ戻る]