Subject  : 網脈絡膜循環障害

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 網脈絡膜循環障害
 網膜の外側にある脈絡膜の血流に循環障害がおきたり網膜色素上皮(網膜の最外層部分)の機能低下が起きることで、脈絡膜の血管からお水が漏れだし、網膜内に貯まり網膜剥離を起こしてしまうと考えられています。

網脈絡膜循環障害の成因の一つに血液成分異常の関与が明らかになりつつある。 これらの血液成分異常は,鉄欠乏性貧血,プラスミノーゲン異常症,von Willebrand病,プ ロテインS異常症,プロテイン C異常症,血小板機能異常症など多岐にわたっている。 一方,網脈絡膜循環障害 も,網膜静脈閉塞,網膜動脈閉塞,脈絡膜循環不全,網膜硝子体出血など多様である.これらの血液成分異常は,高血圧や動脈硬化の影響を受けにくい若年者症例に見出されやすい。
循環障害に起因する眼底疾患では血液成分の 分析が重要である。
血液性状の変化 としては、 @ 出血傾向, A 血液粘欄度克進, B 血栓傾向 の3種類に大別され,その眼底変化として網脈絡膜出血,網膜静脈怒張蛇行,白斑,網膜動静脈閉塞などがある。
原因となる血液疾患として,@には自血病や再生不良性貧血による血小板の減少,血友病,そ の類縁疾患である von WiHebrand病 ,血小板機能低下症,A には多血症,異常蛋自血症,血小板増多症,B には血液凝固阻害因子異常症,プラスミノーゲン異常症,血小板凝集能克進症などが知られている。

 【症状】
 視力低下、ゆがんでみえる、色の見え方が左右異なる、ものが小さく見える、真ん中が暗く見えるなどが主な症状です。

 【治療】
 基本的には、自然軽快する病気です。数か月から半年の間で自然によくなっていきます。補助的に末梢循環改善薬やビタミン剤の内服を使用することもあります。再発を繰り返したり経過が長くなったりする場合には、蛍光眼底造影検査(血管からお水が漏れている部位を確認)を施行し、その漏れ出ている部位に弱いレーザーを施行し、細胞の活性化を促す治療法もあります。

<出典:>
 ⇒ 目の症状と病気

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