Subject   : コンピュータウイルスの種類

カテゴリー  : インターネット、パソコン、メール



コンピュータウイルスの種類

「狭義のコンピュータウィルス」とは、
感染 → 潜伏 → 発病(データの破壊、動作の不安定などユーザの意図しない行動をする) といった3段階の行動パターンを持つものをいいます。 (トレンドマイクロ「ウィルスの基礎知識」より)
 コンピュータウイルスには実に様々な種類があります。以前のタイプは、 コンピュータから別のコンピュータへとウイルスが感染を広げるには、「感染した ファイルを人がやり取りする」という偶発性に期待しなければなりませんでした。 つまり、拡散スピードは比較的緩やかで、ウイルスをできるだけ長く潜伏させる ことが望ましかったようです。

 最近流行のワーム型といわれるものは、メールなどを利用し、不正プログラムを 一気に拡散させます。被害者になると同時に自分がウイルスを撒き散らす当事者に なって、他の人に多大な迷惑を及ぼします。充分に注意してください。最近では、 ユーザーの意図しない行動を取る不正プログラム全般を「ウイルス」と呼ぶように なっています。

マクロ型
X97M_LAROUX、W97M_MELISSA
マイクロソフトのWordやExcelなどのデータファイルのマクロ機能を利用して感染するもので、機種やOSに依存しないで感染することからマルチプラットホーム型ウイルスと呼ばれることもあります。WordやExcelがファイルをオープンした後に感染する。
システム領域感染型
ハードディスクやフロッピーディスクのシステム領域(ブートセクタ、パーティションテーブル)に感染するウイルスです。
ファイル感染型
X97M_LAROUX、W97M_MELISSA
拡張子COM、EXE、SYSなどの実行型ファイルに感染するウイルスです。ファイルが実行されるたびにウイルスプログラムを実行します。EXEやCOM等の実行型ファイルに付着して制御を奪い、プログラムを書き換えて感染増殖します。
トロイの木馬型
X97M_LAROUX、W97M_MELISSA
基本的に、ほかのファイルやシステムに感染活動を行わない、つまり増殖を目的としない不正プログラムのことを指します。開いても安全だよと、騙して被害者のマシンを自由に操ったり、またパスワードなど重要な情報を盗んだり、ファイルを削除するなどシステムに致命的な打撃を与えたりします。
ワーム型
HAPPY99、TROJ_NAVIDAD.A
ネットワークを通じてほかのマシンに拡散することを目的とした不正プログラムです。このタイプの特徴は、その強い増殖能力にあります。ワームプログラム自身を添付して自動的にメールを送信する機能を持っています。このワームはあっという間に世界中に広がり、今なお被害報告はあとを絶ちません。その後、ラブレターウイルスやMTXなど、メールを悪用するタイプのワームの大流行が続いています。
複合感染型
システム領域感染型とファイル感染型の両方の特徴をもっています。複合型ウイルスは、COMやEXEファイルに感染するだけでなく、ハードディスクやフロッピーディスクのシステム領域にも感染します。 このウイルスに感染したフロッピーディスクからコンピュータを起動すると、ウイルスがメモリに常駐するばかりか、ハードディスクのシステム領域にも感染します。
ミューテーション型(ポリモフィック型)
複製するたびにウイルス自体の暗号化コードをランダムに改変するタイプのウイルスです。感染するたびに暗号化ルーチンが変化するため、既存のウイルスパターンを検索する従来のウイルス対策ソフトでは発見が極めて困難です。

他にも、ネットワーク型とか、Java、ActiveX型、あるいは携帯端末用OSに感染するウイルスなども 出てきています。

  ⇒ ウイルス対策
  ⇒ パソコンのセキュリティ(安全保護)
  ⇒ コンピュータウィルスの名称  


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