Subject   : MACアドレス(Media Access Control address)

カテゴリー  : インターネット・通信 


 MACアドレス(Media Access Control address)
MACアドレス(Media Access Control address)は、PCをLANに接続する際に 不可欠な、LANカードやLANアダプタ(現在ではPC内に内蔵される場合が多い) が持つ機器自体の物理アドレスのことです。 IEEE802.3という国際規格によって規格化された48ビットの長さの 識別番号を用いています。48ビットの数字を6ビットずつ8個に区切って 表現されます。 アドレスは各ハードウェアにあるROMに焼きこまれていて、 同じMACアドレスのハードウェアは世界で一つしかありません。 MACアドレスの前半は、メーカーの識別番号、後半がハードウェアの 識別番号になります。

たとえばごく一般的なLANの場合、接続されるPC(PC-AとPC-B)は ツイストペアケーブルを 介してハブ(hub)と呼ばれる箱型の装置に接続されます。  PC-AがPC-Bに何らかのデータを送信する場合、上位層から渡されたデータ に対して、データリンク層では、PC-Bのデータリンク層が理解することの できるヘッダー情報を付加してデータを送る必要があります。  ヘッダー情報の中には、自己と相手の双方を判別するための固有の MACアドレスが格納されている。  データリンク層でヘッダーを付加されたデータは、物理層に引き渡される 。この段階でデータ(デジタル情報)は、ネットワークに適した 電気信号へと変換され、LAN上へと送り出されます。  信号はツイストペアケーブルを介してハブへ到達するが、ごく一般的な ハブの場合は、単に届いた信号を他のケーブルへ中継するだけなので 全PCへと信号が中継される。つまり、PC-Aからの送信データは、 PC-Bのみならず、PC-CやPC-Dにも到達していることになる。
 MACアドレスは、確かにコンピュータを物理的に一意とする機能をもつが、実はこのアドレスは、ネットワーク内のセグメント内でのみ有効となる物理アドレスであり、ネットワークを隔てた遠隔地とのやり取りを実現するためのものではない。このため、ネットワークとネットワークの境界を超えるためには、MACアドレス以上にグローバルな視点で見た独自のアドレス情報が必要となる。このアドレス情報が、ネットワーク層で管理されるIPアドレスだ。

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