ActiveX

米マイクロソフトのインターネット関連技術の総称で、特定の製品を指す名称では ありません。 ActiveXは同社のWebブラウザのInternet Explorer(IE)と、Webサーバの Internet Information Server(IIS)で利用可能な各種の技術で構成されています。

• ActiveXコントロール（サーバからプログラムをダウンロードして実行する）
• Activeスクリプト（VBScriptやJavaScriptなどのスクリプト言語を使って Webページに動きを与える）
• Activeドキュメント（Webブラウザ上で他のアプリケーションのデータを シームレスに表示する）

中心となる技術はActiveXコントロールで、オブジェクト指向技術である OLE(Object Linking and Embedding)コントロールを、インターネット向けに 拡張したものです。 WWWページにアクセスすると、ActiveXのプログラムが ダウンロードされブラウザ上で動作する。Javaアプレットより動作は速いが、 セキュリティ面では劣ります。 なぜなら、ＡｃｔｉｖｅＸコントロールは、ＯＳの機能を使えるからです。 ＡｃｔｉｖｅＸコントロールが悪意のある物だった場合、そのActiveX コントロールによってコンピュータが乗っ取られたり破壊されるかも しれません。 マイクロソフト社では、オブジェクト間通信規約である COM(Component Object Mode)もネットワーク上で使えるように拡張している。 それがDCOM(Distributed Component Object Mode)であり、 インターネット上で分散処理を実現することが可能となる。 CORBAにおけるORB(Object Request Broker)に相当する。

●　ActiveXのWebサーバ側の技術

VBScriptやJavaScriptなどのスクリプト言語をサーバ上で実行して、処理結果 だけをブラウザに送信するActive Server Pages(ASP)や、 Webサーバから他のアプリケーションソフトを呼び出して処理を行なう Internet Server API(ISAPI)などの技術があります。

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